八戸で水揚げされた天然トラフグを提供するイベント「八戸前沖ふぐ福まつり」が5月11日、始まる。
今回で9回目になる同イベント。例年は初日にキックオフイベントを行っていたが、コロナ禍で2年間中止となっていた。今年は5月9日に八戸市庁で記者会見が行われ、八戸市長への表敬訪問も行われイベントをPRした。今年から、新たに5月29日を「八戸前沖ふぐの日」に制定した。
三陸沖や八戸沖は天然トラフグの宝庫とされるが地元では食べる習慣がほとんどなく、八戸で水揚げされたトラフグのほとんどが関東方面などに流れている。水揚げされる時期が4月から6月と、関東方面では旬とされる冬季とずれることからほとんどが冷凍・加工品の原料とされているのが実情。イベントを主催する八戸市内の日本料理店の有志で作る「八戸日本料理業芽生(めばえ)会」では、トラフグに着目して地産地消を進め認知も高め、「八戸前沖ふぐ」としてブランド化推進を目指すとともに、コロナ下で経済を回すことを狙う。
イベントには、八戸市8店、青森市2店の合わせて10店が参加。4種類の提供コースから選び定額でフグ料理を味わってもらう。提供コースや内容は店により異なる。宅配にも対応。家庭でもフグ料理を楽しめる。
同会の竹中亨考会長は「八戸前沖ふぐは天然なので、東京や九州などで冬に水揚げされるふぐと変わらないし安価に食べられるのが魅力。地元で揚がるものは地元で食べてもらうのが一番」と地産地消を呼びかける。
6月18日まで。
5月29日には、「八戸前沖ふぐを愉(たの)しむ夕べ」を八戸パークホテル(八戸市吹上1)で開催する。コース料理を提供するほか芽生会の会員店が屋台を出店する。18時開演。料金はドリンク込み1万5,000円。チケットは同会各店・同ホテルが取り扱う。