海と地球の科学を学ぶ「マリエント『ちきゅう』たんけんクラブ」の例会が7月10日、八戸水産科学館「マリエント」(八戸市鮫町)で開かれた。
マリエント「ちきゅう」たんけんクラブは2007(平成19)年12月に地球深部探査船「ちきゅう」に関する展示を行う「はちのへ『ちきゅう』情報館」がマリエント3階に開設されたことをきっかけに結成。「ちきゅう」が所属する海洋研究開発機構JAMSTEC(ジャムステック)の活躍や研究成果などを多くの子どもたちに知ってもらい、「海の上のオリンピック会場」ともいわれる地球深部探査船「ちきゅう」で活躍する科学者を育てたいとの思いで活動する。現在、ジュニア、シニア、プラチナの各部門があり、合わせて188人のメンバーがいる。
例会は「解明・知られざる海の世界 海図をつかって海を探検しよう」と題して第2管区海上保安本部海洋情報部から講師を招き行われ、76人が参加した。
同館3階のウミネコシアターで第2管区海上保安本部海洋情報部の協力の下、3D眼鏡で立体視できる海図で海底の地形を体感した。5階展望室に移動し、2班に分かれ灯台の仕組みや海の交通安全について学んだ。海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」も登場し、一緒にクイズにも挑戦。最後はクラブ会員一人一人が記念のプレゼントを受け取った。
八戸水産科学館マリエント館長の吉井仁美さんは「子どもたちは海の中がどうなっているのかということに興味を持ち、自分たちの住んでいる近くの海がどのような状況なのか関心を持ったようだ。将来の職業を海に関わる仕事にしたいと考えている子どもも多く、海上保安部の仕事にも興味を持ったと感じている」と話す。