「世界で一番地元の魚を愛する街八戸!」の実現を目指す団体「八戸ハマリレーションプロジェクト」が2月1日~3月31日までの2カ月間、「八戸ブイヤベースフェスタ2023」を開催する。
同フェスタは八戸の冬を代表する定番イベント。11回目を迎える今回は、13店舗が八戸産の魚介類などを使ったオリジナルのスープ料理「ブイヤベース」を提供する。
10回目を迎えた昨年は9月1日~10月31日の2カ月間、「八戸ブイヤベースフェスタ特別編」と題した記念イベントを開催。例年実施する同フェスタのルール「八戸港に水揚げされる魚介類を最低4種類以上使う」「一皿で2度おいしい」を適用せず、各店が自由な発想でオリジナルのブイヤベースを提供した。今回は基本に立ち返り、各店がルールにのっとったメニューを考案し提供する。
1月24日に八戸プラザホテル(八戸市柏崎1)で行われた記者会見では、新規参加の2店を含む13店舗のシェフが勢ぞろいし、来店を呼びかけた。青森県南地方に春を呼ぶ郷土芸能といわれる「八戸えんぶり」が会期中に3年ぶりに開催されることから、「春を呼ぶブイヤベースにしたい」との声も。
同プロジェクト局長の古川篤さんは「昨年特別編を行い、フェスタ自体は10回の区切りをつけた」と振り返る。今回のフェスタについては、「次のステージに進む意味もあり、新店舗も加え選択肢の幅を広げた。市内のホテルや、フレンチ、イタリアン、ポルトガル、スペイン料理など幅広い参加店となっている。店ごとに全く異なるブイヤベースとなっているので、楽しんでほしい」と呼びかける。
今回が初参加となるスペインバル「リベル」(六日町)は、「一皿で2度おいしい」のルールでベトナム料理に用いられる平麺「フォー」を加えるなどの工夫を施す。店主の高橋幸司さんは「八戸の冬の名物イベントに参加させてもらうことで緊張もしているし、やる気も出てきた。八戸ブイヤベースフェスタの名に恥じないものを作っていかなければならないと、身の引き締まる思い」と意気込む。
各店のブイヤベースの価格は1,480円~5,000円。一部店舗は予約制。