八戸を拠点にアクセサリーや食器などの漆塗り作品を制作する島守宏和さんの初の個展「島守宏和 漆芸展」が5月23日、さくら野八戸店(八戸市十三日町)美術工芸サロンで始まった。
島守さんは八戸出身。県立八戸北高等学校を卒業後、新潟県の長岡造形大学に進学。卒業後は生まれ育った地元の仕事がしたいと決心し、帰郷。2006(平成18)年から津軽塗技術研修所(弘前市)に通い、漆塗りの基礎・津軽塗の技術を4年間学んだ。2011(平成23)年、八戸ポータルミュージアムはっち(同)の「ものづくりスタジオ」内に工房兼ショップ「LANDPROTECT(ランドプロテクト)」をオープンし、2014(平成26)年まで活動した。現在は八戸市鮫町に工房を置き、漆塗り作品の制作の他、八戸・十和田で金継ぎ教室を開いている。
会場には、わんや箸、アワビ貝などを使った螺鈿(らでん)シリーズのアクセサリー、万年筆など約150点を展示。津軽塗の技術を応用して独自に生み出した塗り模様「流し紋」の作品も展示する。
島守さんは「漆塗りは時間がかかり、一つの作品に1カ月から半年かかるものもある。漆塗りの作品をぜひ見に来てほしい」と話す。今後も展示活動を続け、9月には「ギャラリーたなか1890」(南部町福田)での展示を予定する。
開催時間は10時~18時30分(最終日は15時まで)。入場無料。今月29日まで。