今年で創立150周年を迎える八戸市立島守小学校(八戸市南郷島守)で5月21日、島守中学校と合同開催の「島守小・中大運動会」が開かれた。
会場の校庭には「島守小学校150さい~未来へのバトン、これからも~」と記された横断幕を掲げ、児童36人、生徒16人、地域住民らが「150」にちなんだ種目で競い、節目を祝った。小中合同の運動会としては20回目を迎えた。
開会式で久保校長が「記念の喜びを、保護者・地域の皆さんと一緒にかみしめる一日にしたい」とあいさつした後、「みんなで島守を盛り上げるぞ」と声をかけると、児童・生徒らは「おー」と威勢の良い声を上げて応じた。選手宣誓した児童らは「150年の伝統と歴史を胸に、さらなる100年に向けて全員でバトンをつなぎ、島守に関わる全ての人の気持ちを一つにする」と決意を述べると、会場から拍手が起こった。
駆けつけた来賓・保護者らは運動服に身を包み、気合十分の様子。「150周年記念玉入れ」では、「小中学生対来賓」「小中学生対保護者」で児童・生徒・地域住民が入り乱れて競い合い、周年を祝いながら親睦を深めた。
同小は田園が広がる島守盆地を眼下に、同地域の伝統文化・教育の拠点、地域住民のよりどころとして歩んできた。1873(明治6)年11月に開校。1957(昭和32)年、旧島守村・旧中沢村の合併による南郷村の発足に合わせ、南郷村立島守小学校に改称。2005(平成17)年の旧南郷村が八戸市に編入したことで八戸市立島守小学校となり、現在に至る。1971(昭和46)年から活動する「島守小学校神楽」は「八戸市無形民俗文化財」に指定されている。
今年は周年を記念し、同小玄関先に「祝 創立150周年」と書かれたパネルを設置。パネルには児童らの似顔絵やLED電球を添えた。6月11日に航空写真撮影、11月18日に記念式典を行う他、「カウントダウンカレンダー」「タイムカプセル」「記念誌」などの制作も予定する。
同校では「1年間、島守の子どもたちが地域の笑顔・元気の源となるよう取り組む」としている。