八戸市立島守小学校(八戸市南郷島守)で7月11日、八戸出身のラグビー選手中村良真さんよる「訪問型ラグビー教室」が開かれた。
中村さんは現在、ラグビーチーム「釜石シーウェイブス」(岩手県釜石市)の選手として活動。八戸市立西園小学校・三条中学校ではサッカー部で活動したが、高校時代を過ごした青森県立八戸西高校でラグビーと出合い、高校日本代表候補に選抜されている。帝京大学ラグビー部在籍時、全国ラグビーフットボール選手権大会で4年連続優勝を経験。卒業後は24歳でプロに転向し、釜石シーウェイブスに入団した。
ラグビー教室を始めたきっかけは、「青森県の競技人口の少なさ」だという。「青森県にはプロチームがなく、子どもたちがラグビーに触れる機会も少ない」と中村さん。「ラグビーは見るものではなく競技するもの」との思いから、訪問型ラグビー教室を始めた。初回は7月6日、母校・西園小学校で開いた。
島守小学校は2回目。この日は児童33人が参加。1年~6年が4つのチームに別れ、中村さんの指導を受けた。児童は初めて触れるラグビーボールやパス練習に戸惑いながらも、腰のベルトに付けたタグを取る「タグラグビー」を楽しんだ。
教室を終え、中村さんは「スタートは八戸だが、青森県・岩手県の子どもたちにラグビーに触れる場を与えようと始めた。一人でも多くの子どもたちにラグビーを経験してもらうのが目標」と力を込め、「今日は子どもたちが素直に感情を表現してくれて楽しく終えることができた」と振り返った。