八戸市中心街の車道の一部を歩道に振り分け、12日間にわたってキッチンカーの出店、ストリートライブなどを行う実証試験「みちニワ」が現在、行われている。
十三日町・三日町の国道340号の3車線のうちバス通り側1車線に人工芝・ベンチ・テーブルなどを設置し、歩行者が自由に過ごせる空間を用意。中心街を「人中心」の空間へ転換し居心地が良く歩きたくなる街中を形成しようと、八戸市が取り組む。
期間中は日替わりでキッチンカーの出店、ストリートライブ、ものづくりワークショップなどを企画。9月8日・9日は、17時から、地元で活動するミュージシャンが出演する「まちなかライブ」を八戸ポータルミュージアムはっち(三日町)前で行う。旧三春屋(十三日町)前には人工芝を敷き、遊具を置いた「ちびっこひろば」を設置し、子どもが遊べる広場として開放する。
初日の8月31日は気温が高く、足を止める人はまばらだったが、夕方にはビルの影ができ、出店から購入した飲み物を手にテーブル席でくつろぐ人の姿が見られた。
市では、道路と沿道空間の利活用の効果、交通への影響を検証。期間中はAIカメラによる歩行者通行量調査、来街者へのアンケートを行い、今後の中心街活性化に生かす。
市まちづくり推進課参事の和田智さんは「中心街の道は普段、目的地に向かうための道路と捉えられているかもしれない。キッチンカー・出店などの商利用、コンサート・ワークショップなど、さまざまな活動が生まれる空間づくりをしていきたい」と話す。
出店の情報、イベントの予定は、八戸市のウェブサイトで告知する。9月11日まで。