ボードゲームを使って新たなスキル習得を目指す「リスキリング」講座が1月8日、コミュニティスペース「であとき」(八戸市鳥屋部町)で始まった。
約400セットのボードゲームやカードゲーム、ビジネス書などをそろえ、社会人や学生に交流の場を提供する同施設。同日始めた事業「魔法のビジネスグラウンド」は、経営理念、マネジメント、ビジネスマナー、財務などを学ぶ機会を提供しようと、ボードゲームを使った講座を行う。対象はリスキリングを考える社会人、経営者、個人事業主など。受講は事前申込制。通年で行う。
同施設代表の来迎高志さんは「楽しくスキルアップしてほしい」と話す。ボードゲームは、パン店経営を通してマーケティングを学ぶ物、すごろくを進めることで会議の進め方を学ぶ物、投資の手法を学ぶ物などを用意する。
昨年11月に行ったプレイベントには、八戸市内の経営者が参加した。参加者たちは、始めはボードゲームを前に戸惑う様子を見せたが、ゲームを進むにつれて打ち解け、冗談を言い合ったり歓声を上げたりしながら過ごした。参加した人は「交流しながら学ぶことができた。ボードゲームでよく遊んでいた子どものころのように想像力が広がり、刺激になった」と話していた。
来迎さんは「ボードゲームはビジネスについて学ぶツールとしても活用できる。複数の人で遊ぶことでコミュニケーション能力や自己表現力の向上にもつながる」と話す。
受講料は内容によって異なる。受講には会員登録と予約が必要。法人会員も受け付ける。申し込みは同施設ホームページで受け付ける。