八戸の「農風Kitchen-YuI(キッチン ユイ)」(八戸市番町)で6月20日、地元素材で作った料理を楽しむ「ブロガー食事会」が開催された。主催は、地元食品加工会社によるプロジェクト「IROMOA(イロモア)」。
「ブロガー食事会」では地元のフルーツジュースや日本酒も用意された
農産物生産者や海産物加工会社など6社が、青森県南地域の食材を「地域で育て、地域で加工し、地域で発信する」ことなどを目的に6月初旬に結成した同プロジェクト。「IROMOA」の名称は、青森をローマ字で書いた「AOMORI」を逆から読んだもの。
企画第1弾として、新たな情報の発信源として注目されているブロガーを招いて食事会を開いた。ブロガーからの意見を聞き、新商品の開発にフィードバックするとともに、ブロガーの発信力でクチコミ効果にも期待する。
当日は、「地元野菜と卵を使ったピペラード」「青森県産米のサラダ(モクズカニ風味)」「旬魚のア・ラ・プロヴァンサル」「シャモロックの酒かす漬けのミルフィーユカツレツ黒ニンニクソース」「ゼネラル・レクラークのムース」など、地元の食材を活用した限定メニューが提供された。
加工会社によるプレゼンテーションの後、順次食事が提供されるスタイルで会は進み、参加したブロガー12人は食事を楽しみながらも盛んにシャッターを切っていた。ブロガー同士で料理写真を撮るコツなどについて情報交換する姿も見られた。
参加した、「ママぽちゃドル*青リンゴ*のblog」管理人の掛端青(あおい)さんは「地域にはいろいろな食材があると、あらためて感じた。ちょっとした一手間で見違えるような料理になるものもあり、料理の勉強にもなった。機会があればまた参加したい」と興奮気味に話した。
同プロジェクト広報担当のマルキョウスマイルフーズ(築港街)経営企画部の木村さんは「私たちよりも、より一般消費者に近いブロガーの方からの意見はとても参考になる。新しいルートのクチコミ効果もあるのでは」と期待を寄せる。「季節ごとに、こうした機会を設けたい。次回は、お酒と料理のマッチングなど、より細かいところまで気を配りたい」と意欲を見せる。