五戸町で農業用ドローンを使った農作業に取り組む高校1年の川崎光来さんが7月27日、作業の様子を公開した。
川崎さんは今年の春休み期間を使い、農業用ドローンを開発、製造するナイルワークス(東京都千代田区)が認定するドローンライセンスを取得。現在、八戸の高校に通う傍ら、米を生産する両親の農作業を手伝う。同社によると、同社のドローンライセンス取得者では川崎さんが最年少という。
高校生の川崎さんが両親の農作業を手伝うのは、早朝、土曜、日曜、夏休みなどに限られる。川崎さんは幅、奥行き約2メートル、高さ約72センチのドローンの組み立てを1人でこなし、送信機を操って農薬を散布する。散布は両親が行うこともあるが、スマートフォンアプリを使った散布範囲や散布量の設定は川崎さんが担う。収穫の時期には、ドローンのプロペラの風圧を使って朝露を飛ばす「露払い」にも挑戦する予定という。
川崎さんは「幼い頃から父の農作業を見て、手伝いたいと思っていた。ドローンでの作業は楽しい。自分にできることを手伝い、少しでも両親の農作業が楽になれば」と笑顔を見せる。