書店「TSUNDOKU BOOKS(ツンドクブックス)」(十和田市稲生町)が5月1日に十和田市中心部の商店街にオープンして3カ月がたった。
十和田市出身の長嶺李砂さんが店主を務める同店。店名の「TSUNDOKU」は、書物を重ねておくことを意味する「積読(つんどく)」から名付けた。料理、旅、エッセー、短歌、絵本など、さまざまなジャンルの本を扱う。
長嶺さんは編集者としての顔を持つ。営業日は毎月1日~15日。月の後半は海外を含めた取材旅行に充てているため、16日~月末を定休日とした。
店内には、月別に決めたテーマに沿った本を展示するコーナーを設ける。8月は終戦の日にちなみ、戦争関連の書籍を選んだ。夏休みに関する本もそろえたという。青森県関連の本を紹介するコーナーや、サイン本のコーナーも用意した。「コーナーレイアウトも本の編集と共通している」と長嶺さん。月末はコーナーの入れ替えのため、徹夜で作業することも多いという。
オープンから3カ月がたち、毎月訪れて時間をかけて店内を巡り、気に入った本を見つけて購入する人も多いという。
長嶺さんは「本屋が少なくなったが、本好きは多いはず。自分がこれから読みたい本や、今までに読んで良かったと思った本をセレクトしている。バラエティーは多岐にわたっているが、私の『偏愛』が多少詰まった本屋になっている。気軽に立ち寄ってほしい」と笑顔を見せる。
営業時間は15時~22時。