音楽イベント「八戸更上閣音楽祭 KAKU FES 24」(閣フェス)が9月15日、更上閣(八戸市本徒士町)で開催された。
明治30(1897)年代に建てられ、国登録有形文化財に指定される同施設。毎年2月に開かれる郷土芸能公演「お庭えんぶり」の会場としても知られる。同イベントは同施設を管理する三八五交通が企画。近代和風建築のたたずまいを生かして幅広い世代に向けた音楽イベントを行おうと2017(平成29)年から開き、7回目を迎える。矢沢永吉さんの「なりきりパフォーマー」で同社の介護タクシー乗務員でもある八幡米吉さんがプロデューサーを務める。
L型に建てられた同施設の前に広がる日本庭園に、軒先まで花道が延びるステージを設置。オールディーズやR&B、矢沢永吉さんのトリビュートバンド、フラダンス、昭和歌謡などさまざまなジャンルのグループや個人が出演した。「日本一朝早く会えるアイドル」として館鼻岸壁日曜朝市を中心に音楽活動を展開するアイドルグループpacchi(パッチ)が初めて出演し、詰めかけたファンを沸かせた。
小雨の混じる時間もあったが、出演者は力強い演奏やパフォーマンスを繰り広げた。
八幡さんは「雨も心配されたが、最後までやり遂げることができた。来年もまた皆さんに会いたい。ヨロシク」と話す。