
落語・漫談会「大地球落語と漫談の夕(ゆうべ)」が2月11日、ライブハウス「パワーステーションA7(エーセブン)」(八戸市六日町)で行われた。
八戸で落語を披露する活動に取り組む大地球(だいちきゅう)さんが開く同イベント。八戸市中心街の商業ビル「いわとくパルコ」(同)で1990(平成2)年に初開催して以降、定期的に開催している。毎回、落語ファンや、大地さんが出演するラジオ番組のリスナーなどが詰めかけるという。2022年以降はパワーステーションA7に会場を移し、2カ月に1回の開催に。大地さんがマジックを披露することもあり、盛り上がりを見せる。
当日は、大地さんによる落語「みそ蔵」のほか、ケン・シラハタさんによるマジックが披露され、会場は笑いや歓声に包まれた。
現在71歳の大地さんは、中学生の時に落語と出合った。東京都内の大学に進学し、落語研究会に所属。卒業後も都内の劇場などで落語の披露を続けた。36歳で八戸に戻り、現在はラジオパーソナリティーとして活動する傍ら、ライフワークとして落語の披露を続けている。
「気が付いたら開催200回を超えていた。始めたばかりの頃は来場客が3人しかいない会もあったが、今は常連が多く来てくれるようになった。マジックが目当てで来場する子どももいる」と大地さん。シラハタさんは「マジックをもっと身近なものに、そして気軽に楽しめるようこれからも頑張りたい。マジックは物語のような不思議さがあり、そこに人は魅了されると思う」と話す。
「マジックは本格的で見応えがあった。ふらっと立ち寄れる雰囲気で、市内で気軽に落語を楽しめる良い場だと思う」と来場していた大地さんのファン。会社員の男性は「球さんの落語は、話に緩急があり、1人で何役もの声をこなしていてとても面白かった。また見に来たい」と話す。
次回の開催は4月8日。19時開演。入場料は1,500円。