
「気になる自閉症の世界 Ao(アオ)作品展」が10月10日~10月13日、八戸市美術館(八戸市番町)ジャイアントルームで開かれた。
自閉症のある家族を持つメンバーが集まり、その家族のアーティスト活動を支援する団体「Ao」が主催。八戸市の「元気な八戸づくり」市民奨励金を活用し、今月31日まで同館近くの「カレー食堂カタルカ」(内丸3)で開いている作品展示に合わせて開催した。昨年に続いて2回目となった今回は、新作を含め45点を展示。バブルアートのワークショップも開き、会場はにぎわいを見せた。
展示作品は版画、水彩画、油絵、デジタルアートなどさまざま。木の代わりに発泡スチロールを使った版画や筒に絵の具を付けて描いた絵など、独特の手法や鮮やかな色合いの作品が訪れた市民の目を楽しませた。アーティストが思いをつづった書作品の中には「ぼくは自由だ」「秋やさい きのこナス マジ大嫌い」などユニークなものもあった。
会場では作品と共に、普段の生活ぶりを紹介。親元を離れて生活している作者の一人は、手紙の代わりにイラストを母親に送る習慣があるという。
会場では展示作品のほか、Tシャツ、バッグ、ピンバッジ、ポストカードなどのグッズを販売。収益は出展者に支払われる。
同団体代表の長塚佳子さんは「昨年の展示や、市内で行ったTシャツ展を見て訪れた人が多かった」と話す。