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南郷ひなた農園でワイン用ブドウの収穫が大詰め 自家製ワインの製造目指す

たわわに実った果実の収穫に汗を流すさい子さん(10月15日撮影)

たわわに実った果実の収穫に汗を流すさい子さん(10月15日撮影)

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 ワイン用ブドウを生産する「南郷ひなた農園」(八戸市南郷大森)で現在、今季のブドウの収穫が大詰めを迎えている。

糖度19度のシャルドネ

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 澤井勝吉さん、さい子さん夫婦が営む同園では、約2.5ヘクタールの園地で白ワイン用の「シャルドネ」「リースリング」、赤ワイン用の「ピノ・ノワール」「メルロー」「ツバイゲルト」を栽培する。例年、9月中旬から10月中旬にかけて収穫を行う。

 今年収穫するブドウは5~10年前に植えたもので、収量は昨年に比べ約500キロ増の約7トン。勝吉さんによると、9月に夜の気温が低かったことで寒暖差が生まれ、甘みが増したという。「シャルドネの糖度は19度。今年のブドウの出来は今までで一番」と自信を見せる。収穫したブドウは2026年秋、岩手県内のワイナリーに委託して醸造する予定。

 澤井さん夫婦は2016(平成28)年、ブドウの栽培に着手。南郷地区の気候に合う栽培方法を探る中で、苗木が全て枯れたこともあったという。初めてブドウを収穫したのは2021年だった。現在ではその年の約15倍の収量になったという。来年には国の交付金を使ってワイナリーを設立し、収穫したブドウで自家製ワインを製造することを目指す。実現すれば親子で収穫したブドウをワインにする体験企画なども検討している。

 「ワインは人生と同じ」と勝吉さん。「1口目が辛くても、2口、3口目には甘くなる。ワインを飲む文化を増やせるように、いろいろな企画を考えていきたい」と力を込める。

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