冬季限定メニュー「八戸クラムチャウダー」の提供が11月14日、「蕪島物産販売施設かぶーにゃ」(八戸市鮫町)で始まった。
三陸復興国立公園「みちのく潮風トレイル」の玄関口「蕪島」に隣接する同施設。5月から水産加工業「マルヌシ」(白銀町2)が運営している。飲食スペースの看板メニューはジェラートだが、寒さが厳しくなる冬の蕪島観光の新しい名物にしようと「八戸クラムチャウダー」(800円)を新たに用意した。球形のパンを使った容器「ブレッドボウル」に熱したクラムチャウダーを流し込んで提供する。ブレッドボウルを使わないカップ入り(600円)も用意する。レシピは、フード観光マネジャーの小泉由枝さんがリゾートホテル「ディズニーアンバサダーホテル」(千葉県浦安市)で約7年、調理を担当した経験を生かし、スタッフと話し合いを重ねて開発した。
具材には、生クリーム、アサリ、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、セロリのほか、陸奥湾産のホタテ、八戸港に水揚げされた船凍ムラサキイカなどを使う。香味野菜を短時間煮出して作る「クールブイヨン」で魚介類を下ゆでして臭みを取り、生クリームのとろけるような食感が感じられるようにした。
「幅広い世代の人に食べてもらえる味にした。パンのふたはかりかりの食感。パンの器はスープを吸ってしっとりとしている。最後までいろんな食感を楽しんでもらえれば」と小泉さん。「冬の蕪島観光の新名物になれば」と話す。
営業時間は10時~16時。水曜定休。