八戸港に水揚げされた船凍キンメダイを使った食品シリーズ「八戸キンメ!」の販売が12月5日から始まった。
水産加工業「マルヌシ」(八戸市白銀2)が、水揚げ量日本一を誇る八戸産の船凍キンメダイを新たな地域ブランドとして定着させようと開発。450グラム以上の大型個体を使った「金目鯛(きんめだい)の一夜干し」「金目鯛の煮つけ」の2商品をラインアップした。煮つけは湯煎で温めてから食べてもらう。
同日、八戸駅前ビル「ユートリー」(一番町1)の「おみやげショップ」で開いた試食会では、訪れた市民が足を止め、新商品の味を確かめていた。用意した煮つけが鍋に入りきらないハプニングもあった。試食した市内在住の大学生は「八戸では目にする機会がほとんどなかった。日本一の水揚げ量だということも知らなかった。骨まで軟らかく煮てあり、魚の甘みや脂のうまみを感じる」と話していた。
マルヌシの地主裕太社長は「船凍キンメダイは眠っている水産資源。日本一の水揚げ量であることが市民に浸透していない。これを機に多くの人に知ってもらえれば」と話す。
希望小売価格は、一夜干し=1,280円、煮つけ=1,480円。同おみやげショップのほか、蕪島物産販売施設「かぶーにゃ」(鮫町)で取り扱う。