青森県南部地方の郷土料理「かっけ」作りを通じて若者の出会いを支援するイベント「第1回 茶屋コンcooking かっけ編」が3月12日・13日、青森県南部町の飲食店「きたむら茶屋」(同町福田、TEL 0178-20-9115)で開かれる。
同イベントは「かっけ」作りを通じて、郷土料理の保全と普及を図りながら若い男女の自然な出会いを取り持つのが狙い。
「かっけ」は、青森県南・岩手県北地域に伝わる郷土料理で、主材料となる小麦粉などを水でとき三角形のギョーザの皮状に薄く伸ばし、大根や豆腐などの具材とともにゆでて、ニンニクみそと合わせて食す。地域により「つつけ」とも呼ぶ。
同イベントでは、最近では製麺所などで生産・販売されることがほとんどの「かっけ」を小麦粉やかたくり粉などの材料からグループで作り、古民家を改装した店内で食す。
同イベントを企画した、同茶屋でインターンとして働く大阪大学3年の宮本蕗(ふき)さんと東洋大学1年の冨田真帆さんは「他の地域から南部町に来てインターンで働くうちに郷土料理に興味を持ち伝承していきたいと思ったことと、地域で未婚の男女が少なくないことからイベントを思いついた。伝統のある『かっけ』という料理を守っていくだけではなく、新しい『かっけ』にもチャレンジしていきたい。お友達を増やす感覚で気軽に参加してほしい」と参加を呼び掛ける。
同茶屋代表の栗谷川柳子さんは「かっけは私にとってはなじみ深い料理だが、若い人たちの間ではあまり食べない、自分では作らないいう話も聞く。若い人たちが郷土料理を見直し、地域のモノや人の魅力を再発見するきっかけになれば」と期待を寄せる。
同イベントは各日10時30分~12時15分。参加料は1,500円。定員12人(男女各6人)。対象は恋愛に興味がある未婚男女。申し込み・問合せは同イベントのフェイスブックイベントページや電話で受け付ける。