八戸で南部地方の方言による昔話「南部昔コ」講座 昔話で文化を継承

南部地方の方言による昔話「南部昔コ」講座の受講風景

南部地方の方言による昔話「南部昔コ」講座の受講風景

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 八戸市公民館(八戸市内丸1)で7月5日、青森県南部地方に古くから伝えられる昔話「南部昔コ」の語り部を養成する講座が開かれた。

講座を担当する八戸市公民館館長の柾谷伸夫さん

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 同講座は今回で4期目。講座を通じて南部地方の方言の面白さや生まれ育った歴史への理解を深めるのが狙い。過去3回の講座は昼のコースだけだったが、今回からは若い人や学校の先生などの参加を意識して夜の講座も開いた。

 講座を主催する同館の柾谷伸夫館長は「方言を耳にする機会は年々少なくなっており、方言を使って昔話を伝えられる人の数は風前のともしび。方言はこの地に根ざした文化で、この地ならではの面白い昔話もたくさんある。その昔話を子どもたちや後世に伝えたい」と話す。

 講座を受講した60代女性は「講座はとても楽しい。孫と話すときは自分でも方言を使うことが減っている。この機会にもう一度勉強し直したい」と意気込む。「語りに挑戦するのはちょっと恥ずかし。やってみたい気持ちはあるけれど…」とも。

 同講座の受講生は12月3日に八戸ポータルミュージアム「はっち」(三日町)で開かれる「南部弁の日」に語り部として挑戦する予定。当日は青森県内各所や岩手県からも語り部の招聘(しょうへい)を予定している。

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