サッカーJFLのセカンドステージ第4節、ヴァンラーレ八戸対ソニー仙台の試合が7月10日、八戸市東運動公園陸上競技場(八戸市湊高台8)で行われ、1対0でヴァンラーレ八戸がセカンドステージ初勝利を挙げた。
ここまでセカンドステージ3試合で1分2敗と勝利に恵まれず苦しい状況のヴァンラーレ。試合は昨シーズン年間王者の仙台とは互いに譲らず0-0のまま展開。終了間際のアディショナルタイム3分、相手守備陣がゴールキーパーにボールを戻したところを途中出場の佐々木航(19番)が猛烈なプレッシャーをかけボールをブロックすると、こぼれ球を拾った同じく途中出場の李澤忍治(7番)がゴール左隅に流し込んだ。これが決勝点になり、ヴァンラーレは4試合ぶりの白星となった。
決勝ゴールを決めた李澤選手は「(シュートの場面は)最初はうまくボールをコントロールできなかったが、次のタッチで相手と勝負できる位置に行けたので、相手のマークを外してから右足を振り抜く思い通りのイメージで決めることができた」と決勝ゴールの場面を振り返る。「今年は何としてもJ3に上がらなければいけない。しかし、この1勝に至るまでに勝たなければいけない試合を落としている状況。大きな1勝だがトータルで見ればほんの一歩にすぎないのでまだ気を緩められない。次の勝利を目指して準備していきたい」とも。
セカンドステージ勝ち点4のヴァンラーレの順位は13位。J3昇格のための成績面の条件である年間総合順位4位までは勝ち点差6の6位で変わらず。また、この日の観客動員数は1290人。昇格条件「年間平均2000人達成」のためにはホームゲーム残り6試合で1万6064人(1試合平均2677人)が必要で、観客動員面でも厳しい戦いは続く。
ヴァンラーレの次節は18日に鴻ノ池陸上競技場(奈良県奈良市)に遠征して奈良クラブと対戦。次回ホームゲームは7月24日、五戸町ひばり野公園陸上競技場(五戸町)で東京武蔵野シティと対戦する。