8月19日に行われる「復興祈願第32回八戸花火大会」(八戸市舘鼻漁港)の模様を、地元のコミュニティーFM局「Be FM」(八戸市八日町)がラジオとユーストリームで生中継する。
同局は以前より同花火大会をラジオで生中継していたが、2年前からはユーストリームとの同時中継を開始。ラジオの送信区域である八戸地域への音声だけの中継から、配信区域も世界中へ広がり映像表現も伝えられるようになった。
同局のユーストリーム花火大会中継は、ラジオと同時放送でパーソナリティーのトークや花火の解説も楽しめる点が特徴。「コミュニティーFM局でこのような取り組みは珍しいのでは」と同局担当者。
視聴区域が広がったことで、現在は八戸を離れている人がふるさとを懐かしんで見るケースも多いという。「『ドイツからふるさとの花火大会を見ています』と反応があったときにはびっくりした。普段のラジオ放送では考えられないこと」とも。
ツイッターで番組にメッセージを送ったり、「#8hanabi」のハッシュタグを検索することで他の視聴者の反応を見ることもでき、ネット上で「同窓会」が開催されることもあるという。
同中継のユーストリーム部分は、地元のクリエーティブユニット「Tripod Studio」の技術協力を得ている。中継カメラのアングルや挙動を担当する同ユニットの小坂光輝さんは「最初のころはカメラと花火の打ち上げとのタイミングが合わずに苦労した。他の花火大会にも出向きタイミングやアングルを研究した。3回目の今年は、さらに臨場感が伝わるように工夫したい」と意欲を見せる。
同番組でパーソナリティーを担当する同局の小泉亮さんは「八戸の花火大会は多彩な種類の花火が打ち上げられるのが特徴。ユーストリームを見ている方は映像でわかるが、ラジオの聴取者はそのままではわからない。言葉で多彩な花火を表現し伝えるのは難しいが、やりがいがある」と話す。「番組にメッセージを頂いた場合は極力番組内で読んでいきたい。みんなで花火大会や番組をつくりあげていきたい」とも。
同番組は18時30分から。ユーストリームのチャンネルは同局のホームページやツイッターからリンクされる。