![八戸での最後の演奏を行うデビッド・マシューズさん](https://images.keizai.biz/hachinohe_keizai/headline/1474966624_photo.jpg)
八戸の喫茶店「きっ茶 るぽぞん」(八戸市大工町)で9月23日、八戸市在住で世界的なジャズピアニストのデビッド・マシューズさん最後のライブが行われファンや関係者らが別れを惜しんだ。
マシューズさんは米国ケンタッキー州の出身。1970年代にジェームス・ブラウンにホーンセクション(管楽器)のアレンジの才能を見いだされ、アレンジャー兼ピアニストとして活躍。以来50年以上にわたって、フランクシナトラやポール・マッカートニーなど世界の名だたるアーティストの楽曲の作編曲を担当。ジョージ・ベンソンの「グッドキングバッドのテーマ」ではグラミー賞も受賞した。自身のバンド「マンハッタン・ジャズ・クインテット」は日本では絶大な人気を誇り、日本のファンからは「マーちゃん」の愛称で親しまれている。
大の親日家としても知られ、2014年春からは八戸市に移住。八戸の地酒と豊富な魚介類、ジャズが盛んな風土にほれ込んで、移住を決めたという。八戸では、アマチュアミュージシャンとのセッションを重ね、市民とも親睦を深めた。
2年半の八戸生活に終止符を打ち、9月で東京に引っ越すことになり、「るぽぞん」でのライブが八戸での最後のライブとなった。ライブには「るぽぞん」の常連客やマシューズさんのファン約25人が駆け付け、最後の演奏を楽しみ別れを惜しんだ。
マシューズさんのバンドメンバーでベース担当の久保沢清吾さんは「今まで音楽活動をしてきた中で、マシューズさんのバンドメンバーとして過ごした2年ちょっとの時間が一番充実した時間だった。またイベントを企画して八戸にお呼びして、その時はまた一緒に演奏したい」と話す。
マシューズさんは「2年以上にわたり八戸で暮らした時間が好きだった。良い友達に出会い、良い食べ物を食べ、良いお酒を飲みました。八戸の皆さん、本当にありがとうございます。八戸は僕にとってふるさとです」と寂しげに話した。