八戸の館(たて)公民館(八戸市八幡)、江陽公民館(江陽2)の建て替え工事が終わり、9月に落成式が行われた。
両館は老朽化が進み耐震性にも難があることから八戸市が建て替え工事を進めていた。両館には生涯学習の場や避難場所、地域の交流拠点施設などの役割があるが、建て替えでは高齢化や災害時の避難場所としての機能に、より配慮している。
舘公民館は鉄筋コンクリートの2階建て。全館バリアフリーでエレベーターも設置する。廊下を広く取り、2階ホールの床は避難所として使うことを考え少し柔らかい素材となっている。市内公民館では初となる灯油による自家発電設備も設けた。
江陽公民館は鉄筋コンクリート2階建て。全館バリアフリーでエレベーターも設置。外壁には八戸で親しまれているウミネコが描かれている。1階小ホールの壁にもウミネコが飛び、同地域でのウミネコの通称にちなみ「ごめ」ホールと名付けた。八戸第2魚市場が近い同地域ならではの公民館となった。
舘公民館の利用者は「閉鎖中は近隣の田面木(たものき)公民館などに分散していた教室も、またここでできるようになって良かった。全体にゆったりとした造りなので使いやすいと思う」と話す。
江陽公民館の利用者は「全館バリアフリーなので、車いすの高齢者も利用が楽になった。新しいせいもあるが、明るくて良い。これまで以上に利用機会が増えそう」と笑顔で話す。