八戸市のダイハツスタジアム(八戸市市川町)で11月6日、サッカーJFLセカンドステージ第14節の試合、ヴァンラーレ八戸対流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎(茨城県龍ケ崎市)の試合が行われ、2対1でヴァンラーレがダイハツスタジアム初勝利を挙げた。
直近の3試合でゴールにも見放されていたヴァンラーレ。風下で迎えた前半20分に先制点を奪われてしまう。直後の21分に相手守備陣を奪った村上聖弥(11番)のシュートは相手選手に当たり、高く跳ね上がったボールを吉川翔梧(9番)がオーバーヘッドキックで押し込んで、ダイハツスタジアム3試合目にしてヴァンラーレの選手としての初めてのゴールを挙げた。
30分には味方のパスを受けた村上が単独で持ち込んでシュートを決めてヴァンラーレが逆転。後半もリードを守り切り、ヴァンラーレが2対1でダイハツスタジアムでの初勝利を挙げた。ヴァンラーレは、セカンドステージは5勝3分6敗・勝ち点18で9位。年間順位は12勝7分10敗・勝ち点43で8位。
先取点を挙げた吉川翔梧選手は「市川選手と一緒にできる最後の2試合なので『絶対に勝ちたい』という思いで臨んだ。勝てて本当にうれしい。ゴールの場面は、最初はダイレクトで打とうと思ったが、風が強くて予想よりボールが戻ってしまったので、パッと思い浮かんだのがオーバーヘッドでした。ゴールはうれしかったが『もう1点!』という気持ちだった」と話す。「市川選手にはこの1年間、個人的にもすごい良くしてもらって、サッカーだけじゃなくて人間性の部分でも『人生のお手本』だと思っている。だから絶対に次の試合も勝ちたい。内容も重要だが、勝つことだけを考えてやっていきたい」と次試合の抱負も。
ヴァンラーレ八戸の次節はダイハツスタジアムで11月13日13時から栃木ウーヴァFCと対戦。今シーズンの最終戦となる。今シーズンでの引退を発表した元日本代表の市川大祐選手(25番)の引退試合となる。