八戸市のダイハツスタジアム(八戸市市川町)で11月13日、サッカー・JFLのヴァンラーレ八戸対栃木ウーヴァFCの試合が行われ2対1でヴァンラーレが今季最終戦を勝利で飾った。
ヴァンラーレは今シーズン限りでの退任が発表されている望月一仁監督、現役引退を発表している元日本代表・市川大祐選手にとって最後の試合。ヴァンラーレは前半30分、相手のハンドで得たPKを村上聖弥選手が決めて先制。2点目が奪えない状況が続く中、後半74分、栃木にヘディングシュートを決められて同点に追い付かれる。アディショナルタイムに突入する直前の45分、村上選手の右からのセンタリングを9月にジュビロ磐田からレンタル移籍した岩元颯オリビエ選手がヘディングで移籍後初ゴールを決め、ヴァンラーレが土壇場で勝ち越し、2-1で勝利を収めた。
試合後のセレモニーで望月監督は「ヴァンラーレのJ3昇格を心から祈っている」、市川選手は「現役最後のプレーをヴァンラーレ八戸でできて本当に良かった」と観客に向け、それぞれ話した。
記者会見で市川選手は「今日が選手生活最後の試合だったので今までの感謝も思いを持ちながらピッチに立った。最後に点を入れて勝って僕を送り出してくれたので、本当に感謝している。引退は正直ホッとしている気持ちもある。今後のことはまだ何も決まっていない。サッカーでいろいろな経験をさせてもらったので、何らかのサッカーに関連した仕事に就くと思う。サッカーは常に刺激を与えてくれて、熱くさせてくれる最高のスポーツ」と話した。
今シーズンの全日程を終了したヴァンラーレのセカンドステージの成績は、6勝3分6敗の勝ち点21で全16チーム中8位、ファーストステージと合わせた年間成績は13勝6分11敗の勝ち点46で7位。来シーズンはJ3昇格のための成績面での条件である年間4位以内、今年は1754人だった平均観客動員数2000人を達成することが目標となる。