青森県立八戸高等支援学校(八戸市鮫町)が4月に開校するのを前に3月14日、同校の「学校見学会」と「地域住民らと生徒との対面式」が開かれた。
同校は知的障害者特別支援学校で、普通科に加えて産業科を併設した高等部単独校。産業科を併設することで、県南地区の知的障がい特別支援学校の学習環境と職業教育の一層の充実を目指している。
同校の前身となる青森県立八戸第二養護学校は小・中・高等部を設置した知的障がい者特別支援学校で、児童生徒の増加に伴う大規模化が進んだことにより教室不足などの問題が深刻化していた。高等部が分離移転し2012年度に閉校した青森県立八戸南高等学校の校舎等跡地を利活用することで、小、中等部共に学習環境の充実を図ることとなった。
高等部2年生と、学校が位置する鮫地区住民、鮫地区連合町内会会長らとの対面では、生徒たちは最初は緊張していたが鮫地区の住民らは温かく迎えた。校舎内見学では、生徒用の新しい作業場、弓道場だった建物をリメークした食堂など、生まれ変わった校舎を鮫地区住人たちが見学して回っていた。
八戸第二養護学校の神林宏喜校長は「夢や志を持って転入学してくる生徒と一緒に地域の皆さんに愛される学校をつくっていきたい」と話す。