八戸の「八戸ニューポート」(八戸市十三日町)で4月5日、八戸学院大学(美保野)自転車競技部の活動報告会と新入部員の紹介、今季新たに発足した女子実業団チーム「Ac.八戸学院」の発表会が開かれた。
同部は昨年、スピードスケート選手から転身した清水知美選手(4年)が全日本学生選手権大会のスプリントと500メートルタイムトライアルの2種目、全国大学対抗選手権大会のスプリントで2連覇を達成するなど活躍。今年はともに鳥取県出身で全国クラスの大会で優勝経験のある伊藤花歩選手、菅原朱音選手、岩手県出身の佐々木聖佳選手が新たに編入・入学した。
女子の社会人選手1人を加えた実業団チーム「Ac.八戸学院」の結成も発表された。2020年の東京オリンピック、2025年の青森国体に向けた選手の育成・強化、社会人選手の支援が目的。男子は学生連盟と実業団の重複登録は認められていないが、女子は双方への登録が可能で、大学生の大会以外にも実業団の大会にも参加することで活躍の場が広がる。発表会には大学や自転車関係者、地域の支援者も出席し、今シーズンの活躍を期待する大きな拍手が選手たちに送られていた。
清水知美キャプテンは「あらためて地域の多くの方々に支えていただいていると実感し、身が引き締まる思い。成績で恩返ししたい。今季は個人としてはインカレ3連覇を死守し、チームとしても女子が増えたことで全国の強豪の中に割って入れるような存在になりたい。男子も強豪校と渡り合えるような成績を目指したい」と話す。
同大学学長で監督も務める大谷真樹さんは「選手が卒業後も競技を続けられる環境づくりと、地域の選手層を拡大し若いタレントを発掘したい。大学、実業団両方の大会に積極的に出場して、地域の代表として貢献したい」と活躍を期待する。