八戸のデーリー東北ホールで5月28日、市内の演劇グループ「どらまぐる~ぷ川」の中心人物だった2人の故人にちなむ「『角昌俊、長谷川直行』作品 朗読・展示会」が開かれた。
2013年に亡くなった角さんの遺品を整理していたところ、大量の劇団資料や放送原稿などが見つかったことがきっかけとなった同イベント。昭和40年代の貴重な放送原稿が見つかったこともあり、当時の八戸の演劇活動を知ってもらうために同グループの成田守さんが企画した。
昼夜2回行われた朗読会には延べ100人ほどの観客が集まった。舞台上のスクリーンに投影されたスライドと朗読に合わせて流れる音楽が臨場感を盛り上げた。
展示されたポスター・パンフレット・新聞記事など50年分の膨大な資料は自由に手に取れるようにした。「これは懐かしい」と声に出し、長い時間読みふける人の姿も見られた。
同イベント事務局担当者は「単なる回顧展ではなく、次につながるステップとしての朗読会と展示会にしたかった。朗読には若いメンバーも加わり、まだまだ『川』は流れていくという印象を持った」と話す。
同劇団では今週、角と長谷川が熱望していた」という小寺隆韶作「優勝旗」を上演する予定。