八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で7月4日、八戸あじさいの会が野生アジサイの鉢植え・切り花の展示を行う「野生アジサイ展」が開かれた。
同会はアジサイの魅力を広めようと約30人のメンバーが登録。同展はメンバー有志が企画し、同会のメンバーが育てたアジサイの鉢植えや切り花など約60点を展示した。
山アジサイは野生のものであることから、鉢植えの場合は十分な栽培経験がなければ花を咲かせることは難しいという。展示された鉢植え山アジサイ約40点はすべて花を咲かせた鉢をそろえた。中には赤い花を咲かせる「クレナイ」と呼ばれる品種の鉢に別のアジサイの種が着床し、7年かけて花を咲かせた珍しい鉢植えもあった。
会場を訪れていた市民は見事に色づいた山アジサイの花々を眺め、梅雨の訪れを感じている様子だった。
同会会長の佐藤良輔さんは「山アジサイはアジサイ科の植物の中でも、形・色・枝葉に変化があるので飽きさせない花の一つ。多くの人に鑑賞していただき楽しんでほしい」と話す。
佐藤さんは、アジサイ園「彩昌苑(さいしょうえん)」(櫛引)も運営。園内には多くのアジサイが植えられていて、今年の見頃は15日ごろまで。見学は事前予約制。連絡は佐藤さん(TEL 090-2796-9582)まで。