八戸市市川地区で9月1日、大規模な災害を想定した「平成29年度八戸市総合防災訓練」が行われる。
同訓練は多賀多目的運動場(市川町)や市川船溜り(同)、多賀台小学校(多賀台3)を会場に八戸市や八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部、八戸圏域水道企業団が共催し、多数の関係団体や市川地区自主防災会、地域住民が参加。訓練により避難行動を迅速かつ円滑化するとともに防災体制の強化や住民の防災意識の高揚を図るもの。
当日は8時27分に「青森県東方沖の海底を震源とするM9.0の地震が発生し、震度6強の揺れを観測、北海道および東日本太平洋沿岸に大津波警報が発表。地震や大津波により市内各地で多くの建物の倒壊や火災が発生したほか、電力、水道、通信、ガス施設等のライフラインに甚大な被害が生じ、数時間後、津波注意報への変更により、津波浸水域でのがれき撤去、大規模な行方不明者の捜索が始まった」という想定で訓練を実施する。
ヘリコプターによる洋上からの救出訓練、地域の避難所である多賀台小学校を避難所として津波避難誘導訓練などの内容で行う。一般見学者はダイハツスタジアムの大型ビジョンで訓練の様子を見られるほか、サッカーの試合の観客に見立てての津波避難誘導訓練に参加することができる。その他、体験コーナーとして起震車による地震体験や濃煙テントによる煙体験、陸上自衛隊が設置する風呂による足湯体験なども予定する。
八戸市防災危機管理課危機管理対策専門員の澤目国弘さんは「年に一度の八戸市総合防災訓練。災害を忘れず、日頃から訓練を積み重ねていくことが大切。市民の皆さまにもぜひ参加や見学をしていただき、災害を忘れない一日にしていただきたい」と話す。
訓練は8時30分~12時。見学無料。