八戸で「八戸市長杯デコトラグランプリ」 全国から200台集まる

デコトラ祭りの様子

デコトラ祭りの様子

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 八戸市多賀多目的運動場(八戸市市川町)多目的広場で9月17日、装飾を施したトラック「デコトラ」が集う「八戸市長杯デコトラグランプリ 八戸デコトラ祭り 被災地支援チャリティー撮影会」が開かれた。

表彰式の様子

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 同イベントは八戸市市制施行88周年記念事業の一環で、会場には札幌から九州まで全国からデコトラ200台が集まった。イベントを主催した「天照会」の夏坂照夫さんは「デコトラの創始者」「デコトラのカリスマ」としてトラック運転手の信望を集めている。

 トラックにきらびやかな装飾や電飾を施した「デコトラ」は一説には1970年代に八戸で誕生したとも言われている。八戸港で水揚げされた新鮮な魚を首都圏に早く届けるため速さを競い合っていた八戸の「デコトラ」は次第に美しく飾られるようになり、全国のトラック運転手の注目を集めていった。「デコトラ」は俳優・菅原文太さんが主演を務めた「トラック野郎」シリーズで話題となり、撮影には八戸のトラックが多数協力した。

 イベントはサッカー・JFLのヴァンラーレ八戸のホームゲームとコラボして開催されたため、デコトラファンだけではなく、サッカーファンや大勢の市民が足を運び、装飾を間近で眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいた。

 ステージでは歌のステージやこどもたちへお菓子のプレゼント、チャリティーオークションなども行われ、トラック装飾の美しさやアイデアを競う「八戸市長杯デコトラグランプリ」には岡山県新見市から参加した真壁宣弘さんのかわいらしいイラストでデコレーションしたトラックが選ばれた。

 真壁さんは「児童施設支援の活動を行っていて、子どもたちに喜んでもらうため自らペイントした」と話す。

 17時からは「ナイトシーン」と題してトラックのライトアップが行われ、多くの市民がデコトラの競演を楽しんでいた。

 夏坂さんは「台風の接近で開催が危ぶまれたが、全国からトラックが集まってくれて感謝したい。八戸市も東日本大震災で被災したし全国で災害が続いているので、何かの役に立てればと思って開催した。子どもたちに夢を与えたいと思っているので、一人でも将来トラック運転手になってくれればうれしい」と話す。

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