八戸市白銀(がね)南中学校(八戸市大久保)で10月11日、市内の中学校の代表が出場する「第70回 八戸市中学校お話弁論大会」が開かれた。
70回目の節目を迎えた同大会は八戸市連合PTAが主催。市内の中学校から22人が出場し、「観光」「陰口」「部活動」「言葉」など日々の生活で感じるさまざまなテーマに熱弁を振るった。
審査の結果、最優秀賞1人、優秀賞2人、優良賞6人が選ばれた。
最優秀賞を受賞した島守中学校2年の白石穂花(ほのか)さんは「二つの命」と題して、飼い猫「コジロウ」と「アンコ」との出会いから感じた動物愛護の重要性を訴えた。ショッピングセンターでの譲渡会で「コジロウ」と出会った数カ月後、路上に捨てられた衰弱しきった子猫「アンコ」を保護し、献身的に子猫を世話し回復させた出来事をきっかけに、毎年保健所に引き取られる犬猫の数が約13万頭にも上りその内約8万頭が殺処分されている現状を憂い、壇上から訴えた。
「どんなに保護活動が活発になろうとも無責任に犬猫を捨てる人々がいる限り現状は変わらないと感じた」「動物の一生についてもっと真剣に考えることができたら、不幸な動物を減らすことができるはず」とも力強く話した。
受賞について白石さんは「私は2匹の猫を救う事ができたが、『殺処分されるなんてひどい』と思い、今回のような発表内容にした。自分の伝えたいことが伝わるか心配だったが、実際に賞をもらうことができ、みんなの心に響いたと思うとうれしい」と話した。