八戸に伝わる多様なジャンルから88のストーリーを紡ぎ出す市民プロジェクト「八戸88ストーリーズ」の成果物が11月30日、書籍として閲覧可能となった。
同プロジェクトは八戸市市政88周年記念事業として行われ、八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)が事務局を務める。
プロジェクトでは高校生から70代までの市民有志「はちのへスケェターず」44人が、歴史、風習、産業、文化、スポーツ、暮らしなど、多分野にわたる88のテーマを取材。88編のストーリーとして紡ぎ上げた。88のストーリーは「最初に始めた人」「工夫の人」「伝説の人」「育てる人」「支える人支え合う人」「八戸愛にあふれる人」「裏方として頑張る人」「継承する人」など生きた時代も年齢もさまざまなバラエティーに富んだ構成となっている。
プロジェクトの成果物は、今年4月28日~5月21日に同館で展示。その後、市民記者から「せっかくのストーリーを展示だけではなく、何か形として残せないか」という声が上がり、今回の書籍化となった。
同館コーディネーターの柳沢拓哉さんは「展示が終わった後、市民記者をはじめ多くの市民の皆さんから『八戸の皆さんの話を本として手に取って読みたい』という希望があり今回こういう形で書籍にした。ぜひ手に取って八戸の地域資源の豊かさや魅力を感じ、多くの人に伝えてほしい」と話す。
書籍は八戸市立図書館(糠塚)、各地区公民館、同館ホームページで閲覧できる。