八戸のレストラン「リストランテ澤内」(八戸市南類家1)で1月25日、「澤内醸造」の八戸ワイン完成を祝う「八戸ワインファーストヴィンテージパーティー」が開かれた。
八戸市では、南郷地区で葉タバコが減産傾向にあり代替作物の検討が進められていたことから、2014年に八戸ワイン産業創出プロジェクトをスタート。
同パーティーは国や市の補助を受けて昨年11月23日からワインの醸造を行っていた「澤内醸造」(柏崎2丁目)のワインの完成を祝うもの。パーティーでは白とロゼのスパークリングワインの2種類と料理が提供され、出席者は努力が結実したワインの味を堪能した。
「八戸ワイン」は、一般向けに26日に澤内醸造、27日に市内のスーパー「ユニバース」で販売されたが即日完売。今後はリストランテ澤内、金剛など「八戸芽生会」に加盟する市内飲食店で料理とともに提供される予定。
澤内醸造の澤内昭宏さんは「わが子のような気持ちで大切にワインを造ってきて、納得するでき具合のワインができた。まだまだ改善できる部分もあるのでまた秋に向けてがんばっていきたい。多くの農家さんにブドウを作っていただいてより多くのワインを造りたい」とうれしそうに話す。
来賓の小林眞八戸市長は「期待以上の味で『おいしい』のひと言に尽きる。すっきりしていていろいろな料理に合うワインに仕上がったのではないか。『何を作るか』というところからプロジェクトがスタートして、ようやくここまでたどりついて感無量の思い。将来は八戸で産まれたワインが市民や全国、世界に出て行く発展する夢を思い描いている」と話す。