八戸市の八戸ポータルミュージアム「はっち」で2月10日から、八戸えんぶりを前に「えんぶり in はっち 藤田健次の春爛(らん)漫 『版画展』」が開かれている。
同展は映画「看護婦のオヤジ頑張る」の原作者で、版画家としての顔も持つ藤田健次さんの6年ぶりの「はっち」での版画展。今回は新作も加え130点を展示してする。
2月17日に始まる国重要無形民俗文化財にも指定されている「八戸えんぶり」に合わせ、1979(昭和54)年の作品「えんぶり」(縦28.5センチ×横79センチ)や新作「えんぶりの子供達」など9点も展示。他にも南部地方や藤田さんが生まれ育った津軽地方の風土・暮らしをほのぼのとしたタッチで描いた作品が並ぶ。
藤田さんは「昨年末から正月にかけて精魂込めて作品を彫った。作品を見てえんぶりのおはやしが聞こえるようになればいいが、まだまだ私の腕はそこまでいってない。えんぶり期間中は市内の人ばかりでなく、県外のお客さんにも見てもらいたい」と話す。
来場者の70代の女性は「藤田産の版画展と聞いて矢も盾もたまらず見に来た。見ていると優しい気持ちになれる」、60代の女性は「作品はもちろん、久しぶりに藤田さんに会いたくて来た。お元気で良かった。まだまだ活躍してほしい」と話す。
期間中の13時~18時は藤田さんも会場入りし、来場者と作品についてや近況を語り合う。
開催時間は9時~21時。入場無料。今月20日まで。