青森県おいらせ町の酒造会社「桃川」(おいらせ町上明堂)が「平成29年度 全国新酒鑑評会」で10年連続金賞受賞を記念し3月19日、記念イベント「桃川の極みを味わう会」を開く。
同社は昨年、大吟醸雫酒桃川が全国新酒鑑評会で10年連続金賞を受賞。10年連続受賞は全国で5社のみの快挙。東北清酒鑑評会吟醸の部では東北6県の日本酒の最高賞である最優秀賞も受賞した。全国新酒鑑評会では東北地方の酒蔵が多く入賞、さらに東北の酒蔵の鑑評会である東北清酒鑑評会で最高賞を受賞し、全国レベルの質の高さを見せつけた。同イベントはこのダブル受賞を記念して実施するもの。
大吟醸雫酒桃川は製造過程のうち絞り方に特徴がある。一般的な製法では機械で圧力をかけて絞り出すが、同酒は「袋釣り(ふくろづり)」という製法を用いており、機械を用いずに落ちてくる雫を瓶に詰めている。袋釣りはもろみに圧力がかからないため、雑味の無い酒ができる。繊細ながらボリューム感のある日本酒に仕上がっている。
同社は「和醸(わじょう)良酒」を酒造りのモットーとし村井信也営業副本部長兼八戸本部長は「小泉義雄杜氏を筆頭にした酒造りの各工程を担う仲間同士が連携や信頼関係を保ち、最高のパフォーマンスを発揮することが良い酒造りにつながる」と話す。
イベントでは大吟醸酒雫酒桃川や会場限定の秘蔵限定酒も用意する。抽選会などの企画も行う予定。村井さんは「桃川は『いい酒は朝が知っている』をキャッチフレーズにしている。ぜひ桃川の酒を飲んでいい朝を迎えていただきたい」と来場を呼び掛ける。
会場は「きざん八戸」(八戸市長苗代)。開演18時30分。会費=6000円。定員=200人。前売り券は桃川ときざん八戸で取り扱う。