八戸市の八戸ポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)で3月30日~4月1日、妖精アーティスト、ロナ・ラージスさんの原画展「妖精物語」が開かれた。
ロナ・ラージスさんは主に妖精を題材にしたイラストや絵本を製作。展示会は半年以上かけて制作した新しい絵本の完成を記念して開かれた。
完成した絵本「リクとようせいとふしぎのもり」は、妖精の存在を信じないリクという少年が森に迷い込み、妖精との出会いを通じて自然を大切にする優しさを身につけていく物語。クラウドファンディングで協力者を募り、100万円の目標額に対し153万4千円の支援が集まった。絵本は昨年秋ごろから制作に着手し、300部を製作した。このうち188部はクラウドファンディングの協力者に渡し、残りの約100部は自身のホームページで販売する予定。
会場では妖精やおとぎ話のイラストやカレンダーの原画約20点が展示されたほか、バッジやマスキングテープ、ポストカードなどのオリジナルグッズも販売された。
幼いころから妖精に限らずファンタジーの世界が好きで、妖精についての本や小説を読んできた。中学校に入ってからは本格的にファンタジーの勉強を始め、妖精や民話に関する知識を深めた。当初は切り絵で妖精の世界を表現していたが、現在はペン画と透明水彩で描くことが多い。今春に高校を卒業、今後はスコットランドに1月半、アイルランドで1年ほど過ごし、妖精に関する知識を深める予定。
「10年後は、妖精についての漫画を描きたいという思いが強くある。そして今後も透明水彩やペン画を描き続けていきたい」と話す。