ウミネコの繁殖地として国の天然記念物や三陸復興国立公園にも指定されている八戸市の蕪(かぶ)島(八戸市鮫町)で4月14日・15日、「蕪嶋まつり」が開かれた。
蕪嶋まつりは、旧暦3月3日の蕪嶋神社例大祭の時期に合わせて毎年開催。お祭りは約3万羽のウミネコが空を舞う中、みこし運行やステージイベント、地元団体主催の福引などが行われ、多くの市民でにぎわった。
14日には昨年開催し好評だった「ウミネコの鳴き声コンテスト」を今年も開催。今年は14組が参加。八戸市や階上町の住民のほか、市内在住のアメリカ出身者、オーストラリア出身者の参加もあり、それぞれが「自慢の鳴き声」を披露。参加者は、「後期高齢者のウミネコ」や「ぶっつけ本番で鳴くウミネコ」「ウミネコの親子」などさまざまなテーマで鳴き声を披露し、会場は終始和やかなムードに包まれた。
来場者による拍手の大きさで競うというユニークな採点方法で、参加者全員が100点満点を獲得。審査の結果、最優秀賞には階上町から参加した木村和世さん、帆希(ほまれ)ちゃん(4歳)母娘が選ばれ、記念品としてウミネコの卵ならぬ、鶏の卵が贈られた。
木村さんは「館鼻朝市でウミネコを見てまねをしたのがきっかけ。幼稚園の送迎の車の中で毎日練習した。ウミネコの親子をテーマに鳴き声を披露した」とうれしそうに話す。