日本の伝統的な染色技法「型染め」の歴史と美を紹介するイベント「東西型染めの美」が10月26日から、和装店「着物処(どころ) 喜好」(八戸市柏崎4)で開かれている。
日本の型染めは奈良時代に起源があるといわれる。型染めには型友禅、江戸小紋、江戸更紗(さらさ)などさまざまあり、型紙を使って染めていく共通点がある。通常は数十枚から数百枚の型紙を使い、数か月かけて染め上げていく。
同店店長の類家通さんは「着物というのは全国にいろいろな染め、色があるが、まだまだ知られていない手仕事がある。その一端を知ってもらい、着物を大事に着てもらいたいと思い、今回の展示会を開催した」と開催の動機を話す。
会場には、型友禅や江戸小紋の着物や帯を展示する。来場者が3枚の型でバッグを制作し、気軽に江戸更紗で型染め体験(1,500円)ができるコーナーもある。
型染め総合プロデューサーの横谷尚宗(ひさむね)さんは「江戸更紗は型紙を使って繊細な加工が特徴。染には顔料を使い、配色も従来は茶や赤が多かったが、現代風に青や白なども職人と相談しながら取り入れている。京都の場合は型紙も使うが、しごき染めというのりを使った染め方もある。今回の展示では、発注してから出来上がるまで半年以上かかったものもある」と話す。
開催時間は10時~19時(28日は18時まで)。入場無料。10月28日まで。