八戸駅西地区(八戸市尻内町)に2020年春開業予定の多目的アリーナについて、クロススポーツマーケティング社(東京都千代田区)が10月25日、記者会見でエリア名を「フラット八戸」と発表した。
「フラット」とは「氷都八戸を愛する人全てが立場を超え分け隔てなく自由に集まるフラットな場」というコンセプト。プロジェクトや建設、照明・音響に国内トップのクリエーターや企業が結集している。ロゴデザインなどのクリエーティブディレクションはクリエーティブスタジオ「サムライ」の佐藤可士和さんが担当する。着工は今年12月ごろを予定。
アジアリーグ・アイスホッケー「東北フリーブレイズ」のホームとなる通年型アイスリンクをベースに、移動式フロアの設置することでバスケットボールやフットサル、各種イベント、学校体育にも活用できる「フラットアリーナ」の収容人数はアイスホッケー利用時に3500人、バスケットボール利用時に5000人を想定する。
アリーナの外にも屋外スポーツやイベントに活用できる「フラットスペース」、アリーナとスペースの中間に位置する「フラットクロス」、駅西地区の区画整理やまちづくりと連携しての公共空間となる「フラットパーク」を整備する。
八戸市はクロス社に土地を30年間無償で貸与し、市民向けの利用枠を確保するために施設を一定時間借り上げる。民間と行政が連携し、八戸駅西口からわずか200メートルというアクセスのよい立地で氷都八戸の魅力を発信する。
クロススポーツマーケティング社の中村考昭社長は「氷都八戸を象徴するスケートを中心としながら、バスケットボールやさまざまなスポーツを核として地域の魅力的なエリアを作っていく拠点としたい。プロスポーツや興業イベントだけが使うのではなく、地域のイベントやスポーツ、学校体育など市民の皆さんなどにも開かれたフラットで多目的性のある施設にしたい」と話す。