八戸のAXISグランドサンピア八戸（八戸市東白山台1）で11月11日、「第6回　八戸市長杯　カクテルコンペティション予選会」が行われた。

クリエーティブ部門では液体窒素を使うなど斬新な機材や技が披露された

　予選会では、ボトルやグラス、シェーカーなどを空中に投げるなどのパフォーマンスを行いながらカクテルを作るフレア部門に4人、オリジナルカクテルの味やカクテルづくりの過程の動きを競うクラシック部門に13人、従来のカクテルの枠を超えた新しい味や製作技術を競うクリエーティブ部門に5人が、それぞれエントリーし技術を競った。

　会場には100人を超す観衆が集まり、なじみのバーテンダーの出場時やフレア部門の派手なパフォーマンス、クリエーティブ部門の液体窒素などを使った斬新なステージに盛んに声援を送っていた。

　全部門の競技終了後に結果発表が行われ、フレア部門では「決勝進出への一定の技術水準に出場者全員が達していない」ということから、全員が決勝進出保留という厳しい結果になった。

　クラシック部門では出場した13人中8人が予選を通過、前年度成績優秀者だった1人とともに決勝へ進出する。予選をトップの成績で通過した「SOUL TO SOUL」（六日町）の松坂直子さんは「店の経営に母親業で、練習時間の確保や気持ちの切り替えが難しかった。今日も参観日を終えてから駆け付けた。1位という結果にはびっくり。決勝ではさらに技術の高い選手も出場するので気持ちを引き締めてより一層頑張りたい」と意気込みを見せた。

　クリエーティブ部門では5人中3人が予選を通過。予選をトップの成績で通過した「ark LOUNGE & BAR（アークラウンジアンドバー）」（六日町）の久保俊之さんは、今回のテーマに合わせ半年前から練習を重ねた。「まだ始まったばかりのジャンルだがこの地域のレベルは高い。決勝も頑張りたい」と目を輝かせる。

　決勝は来年4月14日に開催予定。今回の予選会通過者と他地域から参加する選手と合わせて優勝者を決める。

　市内から予選会会場を訪れた佐藤晶子さんと後村裕子さんは「知り合いの応援に来た。初めて見たが、バーテンダーたちの動きもすてきで、出来上がったカクテルもおいしそうだった。バーへ頻繁に飲みに行く方ではないが、次に行く機会が楽しみ」とほろ酔い気味に話していた。