八戸市内のカフェのオーナーで料理家のなぎさなおこさんの初の著書「キッチンであそぼ!」(経済界)が12月14日、全国発売される。
「病気予防の食事」をコンセプトにした野菜中心の家庭料理を提供する「なぎさカフェ」(八戸市類家3)を経営する、なぎささん。料理教室やラジオ、新聞での食育コラムなどで食育講師としても活躍。「レシピのない料理教室」「こどもの尾行料理教室」など、従来にはない新しいタイプの料理教室にも積極的に取り組んでいる。
同書は、3歳から簡単にできるレシピを見開きで紹介している。親子で取り組むのではなく、子どもだけでできるようにレシピや文章に工夫を施す。子どもが1人で作ることにより、子どもの自主性や自信を育てるのが狙いだ。「1人暮らしを始めた若い人や単身赴任のお父さんなどにもチャレンジしてほしい」となぎささん。
同書では、カメラマン、モデル、アシスタント、デザイナーも八戸在住で、編集担当者も同市出身。なぎささんは「地方にいても出版に携わることができるということを知ってほしいし、そうした目標を持つ人の励みになれば」と話す。「多くの方のサポートで出版にこぎ着けることができた。執筆中は家族やスタッフにも負担をかけたので、今は感謝の気持ちでいっぱい。料理を、うまくなろうせず、楽しんでもらえるきっかけ作りの一冊になれば」とも。
今後については、「今回の出版を機に、被災地の子どもたちに食育や料理教室などを伝えるなど、活動の幅を広げていきたい」という。
価格は1,500円。