八戸のポータルミュージアム「はっち」(八戸市三日町)シアター2で、八戸市在住の落語家・大地球さんによる「大地球 毒演会」が開催された。
大地さんは東北のアマチュア落語の大会で優勝するほどの実力の持ち主。幼なじみの気が短い男と気が長い男が織り成す「長短」や、宿屋の武蔵屋で繰り広げられる武士と仲良し3人組のやりとりの「宿屋のあだ討ち」などを1時間にわたり熱演した。大地さんの芸風でもある毒舌が出る度に聴衆から笑いが起き、最後は大地さんが降壇するまで拍手が鳴りやまなかった。
「毒演会」は昨年4月より3カ月に1度のペースで開催し、売り上げは東日本大震災への被災者への支援へ充てている。「震災後に何かできることをと思い、チャリティーで落語会を始めた。震災直後に落語会は不謹慎ではないかとの思いもあり開催を悩んだが、1年以上続けてきて定着してきた。固定ファンも多い」と同会を主催する、カネイリミュージアムショップの金入健雄副社長。大地さんも「おかげさまで70人もお越しいただきありがたい。この立派な会場で落語ができるのがうれしくてたまらない。そんなに下手だとは思っていないので、ぜひ次回も来ていただければ」と来場を呼び掛ける。
次回開催は9月24日19時~。チケットは、前売り=1,000円、当日=1,200円。前売り券は同ショップ(TEL 0178-20-9661)で取り扱う。