八戸・売市の「八戸南部氏庭園」(八戸市売市4)で5月17日、庭園を一般公開する「春の開園」が始まった。
同園は藩政時代の庭園芸術を今に伝えるもので、2007年より毎年春秋の2回、一般公開している。「蓬菜山形式・回遊式の枯れ山水」という形式で、水を使わずに川や海を表現するのが特徴。近くを流れる馬淵川を借景とし、天気のいい日は八甲田連峰を眺めることができる。
例年、春はツツジが咲き、秋は紅葉が彩る同園だが、同園ボランティアガイドは「今年は、天候の影響でツツジの開花が遅れ、期間中の開花は難しい」と話す。
開園初日となった17日は天候に恵まれ、開園を楽しみにしていた市民が次々と訪れた。
休憩所では、お茶とお菓子(セットで300円)を楽しみながら園内をゆっくりと鑑賞できる。
同園を管理する八戸市まちづくり文化スポーツ観光部まちづくり文化推進室文化推進グループリーダーの皆川貴司さんは「今年は例年よりツツジの開花が遅れているが、毎年それぞれ違う顔を見せる庭園を楽しんでほしい。期間中に足を運んでいただければ」と来園を呼び掛ける。春の開園に合わせ俳句大会も開いている。
開園時間は10時~17時。入園無料。今月20日まで。