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館鼻岸壁朝市で「朝市神楽」 来場客、コーヒー片手に神楽鑑賞

「三番叟」の様子

「三番叟」の様子

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 八戸圏域山伏神楽再興委員会による「朝市神楽」が10月20日、館鼻岸壁朝市(八戸市新湊3)で開かれた。

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 八戸で活動する鮫神楽、白銀四頭権現神楽、市川神楽の3団体が連携し、山伏神楽を知ってもらおうと活動する同団体。「朝市神楽」は昨年10月に続き2回目。2~3万人の市民や観光客でにぎわう同朝市で、神楽の舞やおはやしに足を止めてもらい、爽やかな気持ちになってもらおうと取り組んでいるという。

 この日は同朝市の定番という「朝市ライブ」が開かれる「喫茶ピーマン」の出店ブースを会場に、鮫神楽のメンバーが舞を披露。詰めかけた市民や観光客は、同店が提供するホットコーヒーやピザを楽しみながら舞に見入った。

 高校3年の小亀美和さんが「番楽(ばんがく)」、小学2年の佐治丈瑠さんが「三番叟(さんばそう)」を披露。本番で1人で舞ったのは初めてという小亀さんは高校卒業後、鮫神楽東京支部に参加し、神楽に取り組む予定という。練習で涙を流すこともあったという佐治さんに来場者から小遣いが渡される場面もあり、会場は和気あいあいとした空気に包まれた。同委員会委員長で鮫神楽のメンバーの畑中大河さんは「小亀さんの今後が楽しみ。佐治さんには神楽で人々を楽しませる喜びを知ってほしい」と目を細める。

 「これから毎月、神楽をやってほしい」と喫茶ピーマン店主の須藤憲男さん。畑中さんは「朝市神楽は地域に生きる神楽師の成長や生きざまを見ることができる。地域に密着した演舞を見守ってほしい」と話す。

 同企画は今後、10月27日に鮫神楽、11月3日に白銀四頭権現神楽が出演する。いずれも7時開演。

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