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故・正部家種康さんのえんぶり解説、八戸でラジオ放送へ 祭り期間に合わせ

塩町えんぶり組(写真提供=こなんぶ)

塩町えんぶり組(写真提供=こなんぶ)

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 八戸を代表する郷土史家、故・正部家種康さんによる郷土芸能「えんぶり」の解説が2月13日から、コミュニティー放送局BeFM(八戸市番町)で放送される。

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 正部家さんは1983(昭和58)年~89(平成元)年、八戸市博物館(根城)の初代館長を務め、根城史跡保存会や旧八戸観光協会の会長も務めたほか、「えんぶり読本」「南部昔コ」「みちのく南部八百年」など、旧南部領に伝わる歴史や物語を紹介する本を多数執筆。地元の柏崎地区で活動する塩町えんぶり組では「父さん」の呼び名で親しまれ、2007(平成19)年、同地区の祭り団体や消防団の総称「塩町和合組」の130周年に合わせた記念誌の編さんにも尽力した。穏やかな語り口と物語風の解説で市民に親しまれたが、2012(平成24)年12月6日に亡くなった。

 解説の放送は八戸に春を呼ぶ祭り「八戸えんぶり」に合わせ同局が長男の正部家光彦さんに相談し企画。えんぶりが旧八戸藩領を中心に盛んになった経緯や、えんぶり組の構成、南部弁で歌われる「えんぶり唄」の説明など、正部家さんの生前の語りを約15回に分けて放送する。過去に同局で放送した音源を再編集した。

 同局の関係者は「正部家さんは生前、南部の歴史や文化を身近に感じさせてくれた。優しい声で繰り広げる物語に想像を膨らませながら祭りを楽しんで」と呼びかける。

 放送期間は2月13日~20日。放送開始時間は、平日=10時56分ごろ、15時40分ごろ、土曜=11時55分ごろ、14時55分ごろ、日曜=12時55分ごろ、16時55分ごろ。1回当たりの放送時間は2分。ラジオ番組配信サービス「リスラジ」で同時配信する。

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