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八戸市が自走式トイレカー導入 観光名所や祭りをラッピングした3台

導入された「アヤーレ・エボシ号」「いかすトイレ号」「アシサシ号」の3台

導入された「アヤーレ・エボシ号」「いかすトイレ号」「アシサシ号」の3台

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 八戸市が2月14日、「自走式トイレカー」のお披露目式を八戸ポータルミュージアムはっち(八戸市三日町)で行った。

八戸市の熊谷市長と、表彰を受ける松井さん、三浦さん

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 自走式トイレカーの導入は青森県内で初めて。八戸市は昨年1月に発生した能登半島地震をきっかけに、被災時も衛生的な水洗トイレを確保しようとトイレカーの導入を決めた。車内に設置された2つの個室には、水洗式便座のほか、照明や鏡のある手洗い場、パイプの凍結防止ヒーターを備える。

 八戸市のPRにつなげようと、3台の車体には八戸の観光名所や伝統行事の写真、マスコットキャラクター「イカずきんズ」などのラッピングを施した。車両の愛称は市内の小中学生から募集し、「アシサシ号」「いかすトイレ号」「アヤーレ・エボシ号」にそれぞれ決まった。お披露目式では、名付け親となった中学生2人の表彰を行った。

 アヤーレ・エボシ号、アシサシ号の名付け親となった松井奏介さんは「アヤーレ・エボシ号は、八戸三社大祭のおはやしのかけ声と、えんぶりの烏帽子(えぼし)から名付けた。アシサシ号は、葦毛崎(あしげざき)展望台の『あし』と種差(たねさし)海岸の『さし』で韻を踏むような名前にしようと名付けた」、いかすトイレ号の名付け親となった三浦優毅さんは、「イカずきんズの絵がついているので、八戸の名物であるイカと、災害時に『生かす』という2つの意味を名前に込めた」と話す。

 トイレカーは今後、八戸市内や周辺地域が被災した場合に活用するほか、日ごろから市民や利用者に防災意識を高めてもらうことを目的に防災イベントなどで展示を行うという。

 熊谷市長は「防災意識を高めるだけでなく、多くの人に親しまれる存在になってほしい」と話す。

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