
八戸東高校演劇部の2025年度自主公演が4月27日、SG GROUPホールはちのへ(八戸市公民館、八戸市内丸1)で開かれる。
「Girls,Be Ambitious!」の一幕(写真提供=八戸東高校演劇部)
秋に行われる全国高等学校総合文化祭の演劇部門で、昨年までに4年連続で東北大会進出を果たしている同校演劇部。毎年4月に行われる自主公演や、6月の引退公演、学園祭での公演、「新春お騒がせ公演」など、年間を通して演劇に取り組む。
今回は、昨年の東北大会で披露した「Girls,Be Ambitious!(ガールズ・ビー・アンビシャス)」や、同部が過去に上演したミュージカルをハイライトで披露する「No Musical No Life!2025」、現代の測量士と伊能忠敬率いる伊能観測隊がゆがんだ時空の中で出会う物語「時空のディスタンス」の3作品を披露する。
音楽は、八戸在住の音楽家・嵯峨昭彦さんが担当する。劇中のシーンや世界観に合わせて楽器を使ったり作風を変えたりするなどし、物語が引き立つようにしているという。嵯峨さんは、同部が自主制作のミュージカルに取り組み始めた2011(平成23)年から14年にわたり、楽曲を提供し続けている。「一つの団体に楽曲を提供し続ける経験は貴重。好きな楽曲を好きなように作らせてもらっている」と話す。
12日は同校で「時空のディスタンス」の稽古を行った。床には舞台と同じ寸法で目印が付けられ、セットの移動、小道具や衣装の扱いなどを入念に確認していた。
顧問の玉山緑教諭によると、同部はコロナ禍で東京の劇団が市内の中学校の訪問公演を断念した際、代わりに公演を行ったこともあったという。部自体もコロナ禍の影響を受け、現在も新作の制作に遅れが出ている。玉山教諭は「コロナ禍に見舞われたことや、東北大会まで行けるようになったことも重なり、新作のミュージカルを作ることができていない。ぜひとも新作を作りたい」と力を込める。
中学2年の時に同部の学校訪問公演を見て入部を決めていたという部長の小泉瑛汰さんは「憧れの先輩たちを追いかけていたら、いつの間にか3年生になっていた。魅力的なキャラクターや音楽が数多く登場するので、見に来てほしい」と呼びかける。
13時開演。入場無料。