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青森県三戸町で「ミニフジ」収穫最盛期 88歳の農園主が栽培続ける

「ミニフジ」の収穫が最盛期

「ミニフジ」の収穫が最盛期

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 青森県三戸町の水野しげさん(88)方の農園のリンゴ「ミニフジ」の収穫が11月上旬、最盛期を迎えている。

 ミニフジは、直径は約4センチメートル、重さは50グラムと小ぶりで、糖度は13~14度、酸味を帯びた甘みとみずみずしさのある食感がある。小型であることから、手軽に食べることができ、芯も少ない。1~2カ月の長期保存が可能で、表面の赤色が濃く見た目も良いことから、贈答用としての活用が期待される。

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 開発は息子の益治(ますじ)さんが手掛けた。約10年にわたって品種改良を重ね、2001(平成13)年からは東京都新宿区内の有名店でも取り扱われるようになり軌道に乗り始めた。益治さんはその矢先、2005(平成17)年に51歳の若さで他界し、夫の益栄(ますえい)さんが栽培を引き継いでいたが、益栄さんも亡くなった。その後は、しげさんが栽培を続け、最盛期には家族と共に収穫作業に励む。

 水野さんは「あと2年で90歳。続けられるか心配」と控えめに話すが、亡き息子や夫の思いを受け継ぎ、栽培を続けている。

 三戸町の地域商社SANNOWA(サンノワ)は、「ミニフジ」を全国に売り出す。同社は2019(平成31)年1月に設立。同町産の食材を活用した商品開発とブランディングを手掛けている。これまでは地域の農協などに卸していたミニフジをブランディングし、「ミニフジコ」の名前で自社の通販サイトやクラウドファンディングでPR。同社としては、今年初めて全国に向けて発信する。キャラクターやリンゴ畑をイメージさせる柄を用いるなど、パッケージにもこだわった。

 同社サイトでは1個350円、4個入り1,200円、9個入り2,500円で売り出している。同社サイトでは、クリスマスツリーの飾りに使用したり、鏡餅の上に載せたりなど、小型軽量であることを生かしたユニークな活用法も提案している。「アップルパイ」や「りんご飴(あめ)」などのレシピも公開している。

 同社商品開発兼広報担当の出川ジェンゴスキーさんは「今年初めて『ミニフジコ』としてリリースする。より多くの人に魅力を発信し、愛されたらうれしい」と話す。

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