
イタリア料理店「街のパスタ屋さんTenet(テネット)」(八戸市鷹匠小路)が6月28日、八戸市中心街にオープンする。
2年間のイタリア修行を経て仙台市内で約30年にわたりイタリア料理店を営んできたシェフの安達さんが腕を振るう同店。店舗面積は45坪。席数は28席。カウンター席、2人~4人のテーブル席、個室などを用意する。仙台市外への移転を検討していたところ、10年来の常連客だったという八戸出身の上條琴奈さんの「八戸の人にもこの味を食べてもらいたい」という言葉を受け出店を決めた。上條さんはオーナーを務める。
上條さんによると、ラテン語で「保持する」を意味する単語から取った店名の頭文字「T」には、味を意味する「Taste」、感謝を伝える「Thanks」など英語の意味も重ねている。「縁がある皆さんにさまざまなテイストを楽しんでほしいという願いを込めた」と話す。
2人のお薦めメニューは「ワタリガニのスパゲティ」(2,500円)。ワタリガニ1匹分のむき身や卵を具材に使い、太めに打った自家製の麺をトマトソースに合わせた。「10年以上食べ続けてきた味。ぜひ一度食べてほしい」と上條さん。「鴨のオーブン焼き」(2,400円)は、国産鴨の胸肉を低温加熱で軟らかい食感に仕上げ、皮はオーブンで香ばしく焼いているという。塩やイタリア産のオリーブオイルで味を付ける。
ワインソムリエでもある安達さんが選んだワインも提供する。安達さんによると、「ワタリガニのスパゲティ」には白ワインが、「鴨のオーブン焼き」にはフルボディーの赤ワインが、それぞれ合うという。「赤ワインの成分・タンニンがオイルを切ってくれる」と話す。「本場のイタリア料理を八戸の人に食べてもらえれば。料理に合ったワインを提案するので気軽に聞いてもらえれば」とも。
営業時間は17時30分~23時。木曜定休。